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その笑顔を〜monologue
いつから好きなのか

なんて。
今のおれにとっちゃどうでもいい話だ。

今重要なのは
この想いをいつまで抱いていていいのか。

いつ
全てを吐き出しちまっていいのか。

そう
おれはもう吐き出してラクになりてぇ自分がいる。
気持ちをためる、なんてガラにもねぇことしてるのは
とうに限界にきている。
たとえその結果アイツがどんな拒絶をしようとも
それはそれで受け止める。
前に突然出てきたアイツがプロポーズした時点で
一度受け入れたんだ、できないことはない。


でも
アイツは。
吐き出された側のアイツは。
きっとアイツのことだ。
悩むだろう。
自分ことをむやみに責めるだろう。

それに。
吐き出したらもう、アイツの望む「仲良しパーティー」には
戻れないだろう。

わかるから、できない。

そんな吐き出せねぇ気持ちを持て余すぐらいなら
いっそこの想い断ち切れりゃいいのに、それもできやしねぇ。

おれは今までどんなに失敗したって、どんなに窮地に陥ったって
迷ったことはねぇ。
いつだって答えは「GO」だった。

でも、そのおれが迷っている。

進めないでいる。

恐れている。
あいつの笑顔が消える、そのことだけを。

……つまりは
ガラにもねぇことこれからも続けるしかねぇってことだ。


だからせめて
おれの気持ちを言える時がくるまで
このまま隣でオマエの笑顔を守らせろよ。

……いいよな?




Fin.
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